私が働いていた酒屋には、本店とはべつに配達専門の店舗がありました。店舗といっても、店頭販売は一切せず、配達のためだけに置かれた倉庫のような場所でした。私は昼間、本店で仕事をし、夕方からその配達所へ移動して配達業務にあたっていました。
配達所には私と自衛隊あがりの先輩従業員Yさんのふたりが勤務していたのですが、このYさんというのがなかなか厄介な人なのでした。
今回は、とんでもないトラブルメーカーだった先輩従業員Yさんが店をクビになるまでの話をしてみようと思います。
【この記事でわかること・目次】
トラブルメーカーだった自衛隊あがりの先輩従業員
当時40代前半だった元自衛官の先輩従業員Yさんは、ちょっとガラの悪いのところがある人でした。
機嫌がいいときは気持ち悪いくらいニコニコしていて、客に対してだけでなく通りがかりの近所の人にも愛想よく声をかけたりする人でしたが、機嫌が悪いとヤクザ者かと思うほど言葉遣いも態度も粗暴になり、客とトラブルを起こすこともしばしばあったのです。
お笑いコンビ「千原兄弟」の兄・千原せいじをイメージしていただくといいかと思います。ちょうどあんな感じの人です。
店主がいないときに、店で売っているおつまみを勝手に食べたり、配達から戻って来るなり「あー、暑いわー、たまらんわー」と言いながら冷蔵庫の中の商品を勝手に飲んだりする人でした。
Yさんは言葉遣いが悪いだけでなく、たまに他の従業員に対して暴力をふるうこともあったので厄介でした。夏休みに短期で入って来る学生のアルバイトの中には、それが嫌で3日で辞めてしまった人もいたくらいです。
私も、納品に行った先でくたびれて休憩していると、「お前なに油売っとんねん!さっさと仕事せんかいっ!」と、いきなり後ろから蹴りを入れられたことがありました。
酒屋の店主もYさんの扱いには苦慮していました。というのも、Yさんは店主の学生時代の先輩の息子で、彼が自衛隊を辞めたとき、酒屋で雇ってやってくれないかと、その先輩から頼まれたそうでした。
どうやら自衛官だった頃から素行不良だったようで、何かトラブルを起こして辞めたのではないかと思います。
店主はその先輩に気を使ってか、Yさんにはあまり厳しい態度で接することがなかったようです。
スナックのママから苦情が来た!
取引先のスナックのママから、「あの人ちょっと態度悪すぎるわ!他の人に代えてもらわれへん?」と苦情が来たことがありました。
空き瓶がたまってるから持って帰ってほしいとママが言ったところ、Yさんは「こんなようさん積んで帰られへんわ。また今度にして」と言い返してきたそうなのです。
空き瓶が大量にたまっていたのは、Yさんが前回持って帰るのを忘れていたからなのでした。にもかかわらずその態度。
さらに別の日、くわえタバコで店内へ入ってきて無言で納品作業を始めたかと思うと、床に立てかけてあったママの私物を足で蹴とばすようにして移動させたそうです。納品書と領収書もカウンターの上にぽーんと投げて寄越したといいます。
これにはさすがにママも激怒し、「あんた、もう二度と来んといて!」と言い放ったそうでしたが、Yさんは「ほんなら他の酒屋に注文せえや!」と言い返してきたのだとか。
救急車を蹴とばしてトラブルになる!
あるとき、本店の倉庫の隣のアパートで急患が出て救急車が駆け付けたことがありました。そこへちょうど、通りの反対側からYさんが運転するトラックが入ってきたのです。
「おーい!車停められへんやないか!もうちょっと向こうへ移動させろや!」
大声でわめき出したYさん。
救急車から降りてきた隊員が「急患です!協力してください!」と言うと、「こっちも仕事しとんのじゃ!」と食ってかかりました。
隊員たちはYさんのたわごとには取り合わず、急いでアパートの中へと入って行きました。
Yさんは隊員の態度が気に食わなかったのか、トラックから降りると、「うるさいのぉ、朝っぱらからサイレンなんか鳴らしやがって!」といきなり救急車のボディーを蹴とばしたのでした。
もし救急隊員がその瞬間を目撃していたら、間違いなく警察沙汰になっていたでしょう。
女の話になるとやたらと機嫌が良くなる先輩従業員
機嫌が悪いと言葉遣いも態度も粗暴になるYさんでしたが、そんな彼の機嫌を一発で治す方法がひとつだけありました。
女の子の話をすることです。どこぞの風俗へ行ったらめちゃくちゃ可愛い女の子がいたとか、納品先のスナックにスタイル抜群の新人ホステスが入店したとか…。
そんな話をすると、Yさんは急に機嫌が良くなるのでした。「こんど一回見に行ったろ」とか「なかなかおもろそうな店やなぁ」と言い、腕組みをしてどこか遠くを見るように目を細めるのでした。
そういう態度を見せるときは、彼が心底よろこんでいる証拠でした。そのことに気づいた私は、どこかの店の女の子の情報を入手したときはYさんの機嫌を治すための特効薬としてストックしておき、適宜それを処方するようにしていました。
もうひとりの先輩従業員であるSさんからは「なかぞの君はYさんの扱いが上手いなぁ」と言われたことがありましたが、私としてはただ単に、可愛い女の子やスタイルのいい女性の話を聞かせていただけのことだったのです。
黒ブリーフしか穿かん!
Yさんは週に3日くらい、配達の合間に店のトイレでオナニーをしていました。
配達所にいるときは私とふたりだけで、店主や店主の奥さんの目もありませんでしたし、客の出入りもありません。Yさんとしては気兼ねなくオナニーができる空間だったのでしょう。
しかし、私としてはたまったもんじゃありません。考えてもみてください。40を過ぎたおっさんがオナニーをしている現場に週3回も居合わせるのです。
しかも…
Yさんは事を終えると清々しい顔でトイレから出てくるのですが、なぜかいつも、パンツとズボンをずらしたままの状態なのです。
身なりを整えてから出てくればいいのに、どうしてなのか、彼は自分のイチモツを丸出しにしたままトイレから出てくるのでした。
たまに、抜いた直後でまだ半勃起状態のままだったり、白いものが付着していることもあって、それを見せられた私は憂鬱な気分になったものです。
トイレから出てきたところで「はぁー」と気持ちよさそうに息をつき、パンツとズボンをはき直すYさん。彼のパンツはいつ見ても黒ブリーフでした。
毎回毎回、見るたびに黒ブリーフなので、この人は黒ブリしか持っていないのか?なんかのおまじないかゲン担ぎなのか?と、私はオナニーのことより黒ブリのことのほうが気になって仕方ありませんでした。
店に若い女を連れ込んでいた先輩従業員
あるとき、配達を終えて戻ってくると、配達所の扉に鍵がかかっていました。ノックしても応答がありません。扉にはガラス窓がないので中を覗くこともできません。
Yさんは近くのコンビニにでも行ったのかなと思い、店の前でしばらく待っていたのですが、いっこうに帰って来る様子がありません。
そのあとの配達に支障が出ると困るので、私はYさんに電話をかけました。すると、配達所の中から携帯の着信音が聞こえてきたのです。
着信音はしばらく鳴り続けたあと、留守電に切り替わりました。Yさんは携帯も持たずにどこかへ出かけているのだろうか?私は不審に思いましたが、とりあえず近所をブラブラして時間をつぶすことにしたのでした。
私がコンビニで食べるものを買って戻ってきたとき、配達所から若い女が出てくるのが見えました。ちらっとYさんの姿が見え、ふたりで言葉を交わすと、女は速足で歓楽街のほうへと歩き去って行ったのでした。
私の知らない女でしたが、おそらくどこかの店のホステスでしょう。Yさんは、私が配達に行っている間に女を連れ込んでいたのです。扉に鍵をかけ、電話にも出ずに居留守を使っていたのです。
私が素知らぬ顔で配達所へ入って行くと、Yさんが機嫌のよさそうな声で「2件注文が入っとるけど、どっちも俺が行ってきたるわ。お前ゆっくり飯でも食うとけ」と言いました。
モゾモゾと股間を触りながら配達所を出る彼を見ながら、「さっきの女とパコパコやってたんやろ、ボケっ!」と、私は心の中で思い切り毒づいてやりました。
セックスする機会がない?
セフレを作ってみたい?
今や男女の出会いはアプリきっかけが当たり前。日々エロ目的の男女を大量マッチングし続けてるサイトがPCMAXです↓
健全なイメージですが、実はエロ度が高めなことで界隈では有名。
初心者は登録後すぐに3,000円〜5,000円程度の課金がおすすめ!(登録後2日以内の購入でボーナスポイントが最大化します)
即セックスやセフレを求める女の子にもピンポイントでアプローチできます。
\法令遵守サイトなのでプロフィール設定と年齢認証は必須です/
勤務時間中にセックスしていたのがバレてクビになる
そのあとしばらくして、また同じようなことがありました。私は鍵のかかった扉に耳を押し当てて中の様子を探ってみましたが、残念ながらそれらしい物音は聞こえてきませんでした。
それから2か月が経ったある月曜日の朝、本店に出勤した私は、店主からYが店を辞めたことを告げられました。
「しばらくはちょっと大変かもしれんけど、ひとりで配達に行ってくれるか?」と言われました。どうしても忙しいときは、もうひとりの先輩従業員であるSさんが手伝ってくれるとのことでした。
「Yさん、急に辞めたんですねぇ?」
私はYさんが辞めた事情は何となく察していました。
「クビや、クビ」
先輩のSさんが顔をしかめ、手で首を切るような仕草をして見せました。
「配達所に女を連れ込んでイチャイチャしとったところを、偶然ぼくが目撃したんや」
私が休みの日に代わりに業務にあたっていたSさん。配達から戻ってくると配達所の扉に鍵がかかっていたといいます。
何度ノックしても応答がなく、Yの携帯もつながらなかったため不審に思ったSさんは、トラックで本店へ戻り、合鍵を持ってきました。
扉を開けたSさんは、その場に呆然と立ちつくしてしまいました。配達所の中でYと若い女が全裸姿で絡み合っていたのです。
壁に手をついて尻を突き出し、いやらしい喘ぎ声を上げている若い女と、発情した猿のようにパコパコと軽快に腰を振るY…。
Sさんは思わずカッとなり、Yさんを殴ってしまったそうでした。そのそばで若い女は裸の体を隠すようにしてしゃがみ、震えていたといいます。
Sさんが店主に事情を話し、Yさんはその日付で店を解雇されたそうでした。学生時代に世話になった先輩の息子とはいえ、そこまでの素行不良があっては、さすがに許すことはできなかったのでしょう。
その後しばらくして、新しい従業員が入ってきました。真面目な人でしたが、笑いのツボが普通の人とだいぶズレている、ちょっと変わった人でした。
他の人たちが絶対に笑わないタイミングでいきなり爆笑する人で、「え?なんでそこで笑うん?」と戸惑うことがしばしばでした。
とはいえ、Yさんのときみたいな厄介なトラブルは起きなかったので、安心して働くことはできましたが…。