サウナでゲイに襲われかけた話
私は都内在住ですが、よく松戸に行きます。
と、言うのも、松戸には親友が住んでいるのです。
ですから、親友と遊んだ帰り道、あるいは親友と共に、松戸の風俗に行くことが時々あります。
夏の匂いがする夜でした。
その日はお互いにお金の持ち合わせがなく、松戸の駅前のサウナに行くことになりました。
受付で支払いを済ませ、エレベーターに乗り込むと、中には先客がいました。坊主頭でガタイのいい、三〇代と思しき男です。中々に強面で、私は慌てて目を逸らしました。
松戸にはヤクザが多いと聞いていましたので、男もそちら側の人間だと思ったのです。
親友と話している間中、なにやら視線を感じた気がしましたが、突然振り向くというのもおかしい気がして、勘違いだと思い込むことにしていると、ようやくロッカー室に辿り着きました。
私と親友はエレベーターを降りてすぐのロッカーが割り当てられていましたが、男はどうやら奥の方のロッカーらしく、のそのそと歩いて行きました。
「エレベーターで一緒だった人、ずっと俺達のこと見てなかったか?」
「あんな狭い空間じゃ見るトコなんてないだろ。気のせいじゃねぇの」
言われてみればそれもそうです。
やはり私の勘違いだったのかと服を脱ぎ、手洗いうがいを終えて水を一杯飲み、銭湯の扉を開きました。
シャワーを浴び、しばらく湯に浸かっていると親友は、
「せっかくサウナがあるんだから、入らなきゃ損だ」
なんてことを言って、湯を上がりました。
僕としてはもう少し温まっていたかったのですが、まぁサウナでも温まれるか、と彼の後ろに着いていきました。
中には二人いました。
エレベーターで乗り合わせたヤクザらしき男と、六〇代ぐらいのおじさん。
ヤクザは入り口すぐ、テレビの真横を陣取り、おじさんはテレビの直線上にいたので、我々はヤクザとおじさんの間に座る形になりました。
身体中から汗が吹き出し、これぞサウナの醍醐味よ、と気持ちよくなっていると、不意に親友が、
「湯当たりしたっぽい。ちょっと出るわ」
と、いそいそと出ていきました。
おじさんも親友の後をついていきます。(おそらく限界だったのでしょうが、若い者には負けんと意地をはっていたのだと思います)
そうしてサウナの中には、私とヤクザの二人きりになってしまいました。
「ん……」
ヤクザが声を出したのでそちらを見てみると、自分の左足を上げて、左足首にかけたロッカーキーを指さしています。
私も幼い頃からの癖で、ロッカーキーは左足首に回していました。
「こんな偶然もあるンすね」
無視をしたら何をされるか分からないので、とりあえず話しかけると、ヤクザにニタッと不気味な笑みを浮かべました。
「嬉しいな。結構好みだったから」
言葉の意味を理解する間もなく、ヤクザは私の隣に座りました。そうして私のタオルに手をかけてきました。
「えっ……えっ⁉︎」
剥がそうとするヤクザと剥がされまいとする私の力が拮抗します。
そうして気づきました。
ゲイには丸坊主で筋肉質の、男らしさを追求する派閥がある。
この男はヤクザではなくゲイだ──!
確かに私はペニバンに興味がありますが、それは女性にやられるのがいいのであって、男に犯されることには一ミリたりとも興奮しません。
「違います! 俺はそっちじゃないんです!」
混乱のため言葉が上手く出てきませんが、どうにかこうにか自分の意思を伝えました。すると、
「そうだよな。髪長いし、身体鍛えてないし」
なんと今度は、私を立ち上がらせようとしています!
まさか、"タチ"ではなく"ネコ"だ、という風に伝わってしまったのか⁉︎
ダメだ! もはやここまでか──
「何やってんだ⁉︎」
入り口に親友がいました。
「助けてくれ!」
私が大声をだすと、ゲイは親友を押し退けて逃げていきました。
サウナ・銭湯に行く際には、ロッカーキーは足首に着けず、手首に着けるべきだと、親友は教えてくれました。
怖い思いをしましたが、親友との絆が深まった一日でもあります。
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