実は性豪だった偉人たち(小林一茶・伊藤博文・在原業平・オオクニヌシノミコト)

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実は性豪だった偉人たち(小林一茶・伊藤博文・在原業平・オオクニヌシノミコト)

ロールキャベツ・すばる 0 10,098 2015/08/27
【目次】

小林一茶の性豪伝説

「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」
「雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る」

小林一茶と聞いても何をした人かよくわからないという私みたいな方でも、上記の俳句は聞き覚えがあるのではないでしょうか。小林一茶は、江戸時代を代表する俳諧師(はいかいし。俳句つくる人のこと)の一人です。つまり一茶はめちゃんこ俳句が上手な人。

私たちが小学校だの中学校だのの国語の授業で作らされた五・七・五が歴史的に「俳句」と呼ばれ始めたのは明治以後で、それより前は俳諧ないし俳諧連歌(れんか)と呼ばれていました。小林一茶が生きたのは、「俳諧」時代と「俳句」時代のちょうど境目くらいの時代で、一茶の句は分類的には俳諧だけれども内容的には俳句ともされる、ちょうど、哺乳類なのに卵を産んじゃう俳句版カモノハシ的存在と言っていいでしょう。

小林一茶のオチンコ伝説

カモノハシは一回の産卵で1~3個の卵しか産まず少ない子供を大事に育てますが、小林一茶の性欲はそれとは正反対のものだったようです。永井義男著『江戸の性の不祥事』によると、小林一茶は毎日毎日こまごまとした出来事を逐一日記に記録していたようで、その中には「今日のセックス回数」なる記載もあるそうです。

「8月8日5回、8月12日夜3回、8月15日夜3回、8月16日3回、8月17日夜3回、8月18日夜3回、8月19日3回、8月20日3回、8月21日4回」

マジかよ、って話ですよね。ほぼ毎日三回以上やってんじゃん。

しかもこれ、何歳のころだと思いますか? 54歳でっすぅ。

小林一茶は晩婚で、初めて奥さんをもらったのが52歳のころ。お相手はなんと28歳の年の差婚でした。小林一茶が生きた江戸時代、江戸の満15歳以上の平均死亡年齢というのはだいたい40~45歳くらいだったようですから、今で言えば82歳のおじいちゃまが55歳くらいの奥様をもらうという感じでしょうか。それだけでもすごいのに、セックスの回数がまあ上記にあるとおりでしょ? うわぉ、って感じですよね。絶倫にもほどがあるぜ。
(※以下イメージは実際と異なる場合がございます)

天才俳人に嫁いだらオチンコ廃人にされた件

菊は28歳にして独り身で、つまりは行き遅れの女であった。そんな時にたまたま耳にしたのが最近近所に越してきた小林家の一茶という長男が結婚相手を探しているという噂だった。
52歳の老体でその年になるまで何をするわけでもなく世の中を漂浪しながら俳諧を作っていたという変人ではあったが、相続した莫大な遺産と俳句塾で稼ぐべらぼうな金額の年収は菊の親にとっては魅力的で、菊の意思もへったくれもなく小林家に嫁入りさせられてしまう。
菊は初夜がいやでいやでしょうがなかった。自分が行き遅れの年増だということも理解していたが、好きでもない老人の相手だなんて、女の喜びを知らないまま過ごさなければいけないんだという絶望もあった。
しかし、布団の中で一茶に抱きすくめられて菊は驚愕した。一茶の男根は雄々しく屹立しているではないか。「さあ、菊や、来るがよい」「あぁ、お前様…」呼び覚まされる菊の中の女の部分。そして菊はその日から一茶の女となったのだった…。

義父の墓前で犯される母体

一茶は昼も夜もなく菊を求めた。菊は間もなく懐妊した。一茶は依然として家事も畑仕事も全部をお腹の大きい菊に丸投げで、毎日歌を詠んで過ごしていたが、菊は小言を言いながらそれに耐えた。
そんなある日、一茶の父の法要があるというので、夫婦は一茶の実家に帰って墓前に手を合わせた。その夜、なんと一茶は菊の体を求めた。親の命日にセックスをするという宗教上の禁忌もある上、妊娠中にセックスをするのは当時の常識にも反していた。
「お父さんに申し訳ありませんし、お腹の子にも障りますから」
菊は当然断った。しかし、一茶は聞かなかった。「すべてはわしの歌のためじゃ、わしらが仲良くして天国の親父もお腹の子も不幸なはずがない、さあ、尻を出せぃ」そう言って、一茶はいつも以上に激しく菊を抱いた。
しかしそんなことをして天が許すはずがない。家の茶碗がひとりでに割れたり、ようやくもうけた子が生まれて間もなく亡くなったりと夫婦には祟りが起こり、菊は日ごろの心労もたたって家を飛び出してしまう…。

ケンカのあとはやっぱり仲直りエッチよね

一茶は家出した菊を無理やり家に連れ戻し、二人は激しく口論する。その激しさに隣家の住人も縮み上がるほどである。
思い切りお互いを罵倒し合った後、二人は、ふと見つめあった。その奥にある、ほのかなお互いへの愛情。一茶と菊は、どちらからともなく、抱き合った。
「お前を求めるのはお前を好いておるからだよ」年甲斐もなく恥じらうような一茶の言葉にほだされる菊。「ああ、菊を、菊を抱いてください」菊は、激しく一茶の唇を求めた。
「あなた、お隣に聞こえてしまいます…」「いいではないか、わしらの仲を聴かせてやろうぞ」「ああ、いけませぬ…いく、いってしまいます…」「むぅ…わしもじゃ…」「あなた…一緒に…!」
その夜二人は5回も交わった。お隣さんはその夜のことをまったく迷惑したと語った。それからこまごまとしたケンカもしつつ、34歳の若さで菊が病に亡くなるまで夫婦は仲睦まじく暮らしたという…。

小林一茶からの学び

ちなみに一茶の時代の乳幼児の死亡率は、約36%でした。現代日本の新生児死亡率は約0.1%ですからいかに多くの子供たちが早逝していたかわかります。小林一茶はそれほど絶倫でしたが、この低い乳幼児死亡率に苦しめられます。一茶と3人の妻の間には5人の子供が授かりますが、末っ子のやたを除く4人全員が夭逝しています。

でもね、上記のお話にもあるように、一茶ってよくタブーを破るんですよ。しかも一茶だけでなくお嫁さんたちもなんだかんだタイミングが悪い。父親の命日にセックスしてみたり、男女の仲を嫉妬する神様にお参りしてみたり。ものすごい数のセックスをこなした一茶が子供に恵まれなかったのって絶対そのせいなんじゃないかと邪推しちゃいます。

教訓。いくらヤりたくなっても神様・仏様・ご先祖様は怒らせちゃダメ。

伊藤博文の性豪伝説


伊藤博文はかつての周防の国、現在の山口県出身です。貧しい家に生まれ幼いころに奉公に出されるなど苦境に立たされますが、大河ドラマ『竜馬伝』でもおなじみの吉田松陰先生に学んだり桂小五郎に師事したり高杉晋作の奇兵隊で共闘したりしながら、「俺が貧乏なのはお前らのせいだ」と尊皇攘夷を掲げて政治活動という名の暗殺活動に奔走します。

しかしイギリス留学を機に「外国の文明ヤベーわ、こんなんと戦争やったら日本終わりだわ。俺何かに目覚めたわ」と開国派に転向、英語力とコミュニケーション能力を買われて長州のお偉いさんになったり日本の教育について国に物申したりなんだりかんだり様々な改革を成し遂げながら、なんだかんだあって初代総理大臣になりました。

伊藤博文のオチンコ伝説

と、書くとなかなかファンキーなおヒゲのおじさんのようですが、実際の伊藤博文の人生は教科書に書かれるよりももっとファンキーだったようです。
(※イメージは実際と異なる場合がございます)

童貞より処女をば先に捨てにけり

博文は非常に貧しい百姓の家に生まれ、口減らしのため12歳の時に丁稚奉公に出された。
仕事でしごかれるのにも慣れてきたある日、先輩から物陰に呼び出される。「ケツさせぇや」つまり、俺にお前を抱かせろ、と言うのだ。当然博文は嫌がった。しかし、主人にお前が悪さをしたと言ってもいいんだぞ、と脅されたら博文に断るすべはなかった。博文は涙を流しながら痛みをこらえた。
そこから先輩や客からの「ケツ」の要求は止まらなかった。博文はやけくそで商品を横流しして、夜鷹(街娼)を買った。「イヤなことがあったんだね、いいよ、好きにしな」女はやさしく胸を貸した。ここから博文の伝説は始まるのであった…。

高杉の仲間を思い縄をかけ

若い博文は貧乏を嫌い、日本の大改革を掲げていた吉田松陰のもとに弟子入りする。同門の男の妹おすみを嫁にもらうが、やさぐれていた博文は妻を顧みず派手に芸者遊びに明け暮れて、女を掃いて捨てる「箒」とあだ名された。
その頃から博文は高杉の奇兵隊に加わり各地でクーデターに参加したのだが、そのさなかにあっても、女であれば地元の者でも捕虜の者でも手当たり次第に食い散らかしていたため、業を煮やしたクソまじめな高杉が「あいつのせいで高尚な奇兵隊の風紀が乱れる!」と博文を縛り上げて謹慎処分にしてしまった。
そうするとみるみるうちに博文が痩せ衰えていくではないか。「いったいあんたどうしたんだよ、大丈夫かい?」博文をあわれに思った女の一人が高杉の目を盗んで縄を解いてやると、「一発、ヤらせろ!」なんとケダモノと化した博文に襲われてしまったのだ。何度も何度も、終わりの見えない果てしない咬合に、女はあわや命を落としかけたとかかけなかったとかいう噂である…。

運命の女と出会い名は小梅

その後イギリス留学を機に尊皇攘夷から開国へと考えを改めた博文は、攘夷派の刺客に命を狙われることとなる。その時亀山八幡宮の境内で博文を匿ってくれたお茶屋の娘こそ、のちに博文と生涯を共にしファーストレディとして日本の社交界をけん引した梅子である。
梅子の美貌、才知、気立ての良さに博文の心は一瞬にして奪われた。「きっとこの恩を忘れません、必ずあなたを幸せにします」博文は妻のいる身でありながら、固く梅子の手を握り、彼女の瞳に誓ってしまった。
しかしあわれ梅子は芸者屋へ売られてしまう。お腹には博文の子があった。その姿に博文はかつて丁稚奉公へ出された自分自身を見、なんとかせねばという猛烈な思いに駆られる。勢いそのまま、博文は妻おすみと離婚、財産をはたいて梅子を見受けし、二人は永遠に結ばれた。自分たちのような境遇の者を出さないように、博文はいよいよ政治改変へと動いていくのだ…。

伊藤博文からの学び

伊藤博文ただのヤリチンやないかい!!!!!

うん、博文について調べた時の私の素直な反応ですね。

あれですからね、上のような物語で伊藤博文の女遊びがとまってりゃ美談ですけど、実際は梅子と結婚した後ますます女遊びに拍車がかかってますからね。どんだけ元気なんだ。

まあ博文全然関係ありませんが、「英雄色を好む」について調べていたら、吉田兼好の『徒然草』に行き当たりました。『徒然草』は今で言う「流行のハウツー本」みたいなもんで、兼好さんが日常を上手に生きていくための方法をわかりやすく説明した本です。

その中で兼好さん、「よろずにいみじくとも、色好まざらん男(おのこ)は、いとそうぞうしく、玉の杯の底無き心地ぞすべき」と言っています。超意訳すると「どんなにあらゆるスペックが高くても、性欲の薄い男っていうのは男として終わってる。せっかくのロレックスの高級時計なのにぶっ壊れてて針が動かないみたいで超残念」ということ。

当時の言葉で男性を指すとき、女や妻と対比する場合を「おとこ」、男性単体では「おのこ」と言ったそうです。つまり兼好さんは、男は女と一緒にいて初めて「男」になれる、と言っているのです。

最近流行りの草食系とか悟り系とかなんとかいうのに関しては、お前らそれでもチンコついてんのか!って兼好さんに怒られちゃんじゃないでしょうか。やだ兼好さん怖い。

女遊びが過ぎて明治天皇から直々にお叱りの言葉をもらってる伊藤博文が総理大臣になれてるんだから、どんな遊び人がロレックスだっておかしくないわけです。俺たちにだってヤってできないことはない! 色んな意味で!

在原業平の性豪伝説


ナリヒラさんは天皇直系の血筋に生まれ、めちゃめちゃやんごとなきお方です。しかし、お家騒動の被害をこうむり身分をめっちゃ下げられて在原氏を名乗ることになります。皇族=やんごとなすぎて苗字必要なし!ですから、苗字を名乗らなくてはいけなくなったのは業平にとっては超屈辱的だったのではと邪推します。まあ当時業平は2歳なのでそんなことよくわかってなかったでしょうけど。

業平は大きくなってからは蔵人(くらんど)という天皇の秘書の役目をもらいましたが、天皇家の血筋でありながら一時貴族の位から外されたり、10年以上ほぼ出世できないまま過ごしたりしています。しかしそのあと天皇が代替わりするとようやく昇進の道を歩み始め、どうにかこうにか死ぬ前には蔵人頭に就任できたり、皇子に仕えて和歌を献上したりしたそうです。

在原業平のオチンコ伝説

この、和歌、というのが今回のキモです。というのも、平安時代の恋愛というのは文で和歌を詠み交わすことで発展させていました。現代では無料アプリL●NEが同じような役目を果たしていますよね。和歌が上手、つまりLI●Eを盛り上げるのが上手な男は当然女性から人気が出るわけです。業平さんはこの和歌を詠むのが超上手でした。

業平さんがどれくらい和歌を詠むのが上手だったかというと、「六歌仙」に選ばれるほか、当時天皇が命じて編集させていたいくつかの勅撰和歌集(今風にいうと『【保存版】後世に伝えるべき神和歌まとめ』)に約90首も選ばれているほど。また業平の物語とされている『伊勢物語』で「業平って性格自由すぎるし、漢詩の才能はゼロだけど、和歌を作らせたら超一流(*1)」と表されたり、後世の川柳で「セックス中、暇があったら和歌を詠み(*2)」と揶揄されたりしていますから、その歌バカっぷりは推して知るべきですね。

さらに業平さんといえばイケメン=業平といってもいいほどの美貌の持ち主だったそうです。話が上手で顔も上玉。女性にモテないわけがありません。そのドン・ファンっぷりでなんと3,733人もの女性を食い散らかしました。特に、のちに天皇の母となる超高貴な高子という女性とのロマンスはドラマチックです。(※イメージは実際と異なる場合がございます)

女の酒海にそよぐひじき

平が恋をしていた高子は今を時めく藤原ファミリーの娘で、しがない身分の自分には天皇の女御である彼女は天上の存在。業平がどれだけ想っても、報われることはない。ああ、あの時荒れ果てたあばら家で着物を敷いて裸になった彼女の裸体は月光に照らされ輝いていた。恥じらいで閉ざされた股間に酒を垂らし、そよぐ恥毛をわざと音を立ててすすった時の、彼女のかすかな喘ぎ声。想い出にふける業平の股間は熱くうずくのだった…。
「思ひあらば むぐらの宿に寝もしなむ ひじきものには袖をしつつも」

人に聴かれるスリルがいいの

高子が遠くへ行ってしまう前、業平は藤原家の屋敷まで高子に会いに行っていた。高子の父がそれに気付き、ロミオとジュリエットよろしく見張りの護衛を部屋の前に立ててしまう。しかし会いたくて会いたくて震えちゃう系の二人は見張りを口説き落とし、密会に成功。「私たちの姿を見てぇ!」それが今生の別れかもしれない二人。自分たちの瞳と体の記憶に残しておくだけでは愛情の丈に到底足りなかった。寝入ったふりをする見張りの男に見せるように、聞かせるように、二人の愛声はひびいていった…。
「人しれぬ わが通ひ路の関守りは 宵よいごとにうちも寝ななむ」

愛はやっぱり月夜のもとで

そして高子は行ってしまった。しかし業平は高子のことを愛してやまなかった。天皇にはたくさんの女がいるじゃないか、なんで高子をやらなきゃいけないんだ。高子を思うあまり、業平は誘拐を決意する。「僕にさらわれてください!」御所に侵入し高子へそう言った業平は、高子をヒョイと担いでなんと20キロも京都の御所から大阪まで走破する。やっぱり愛の力って偉大だなあ。
「僕とあなたとは敵同士。身分も違う。けれど今だけは忘れておくれ、僕だけのものになっておくれ」ふたりは交わる。あの愛し合ったあばら家で、月明かりの下もう一度、愛の唄を歌うのだ。しかし朝が来て業平は驚いた。影も形も高子の姿が見当たらないのだ。呼べど探せど、待てど暮らせど高子は再び現れなかった。「きっと鬼にさらわれてしまったのだ。僕がさらったばっかりに、あの美しい人は鬼に魅入られてしまったのだ」泣いてももう後のお祭り、業平の恋は夜露の珠と消えてしまった…。

在原業平からの学び

…と書くとまるで業平が情熱的な純愛青年みたいですけど実際は高子だけでなくほかの女にも情熱的だったことを忘れちゃいけません。他では「この女重いからウザい」とか「この女の気立てはいいけど顔がブス」とか言ってのけるクソヤロウです。女性のみなさん、イケメンで話が上手でやさしくしてくれる男は疑ってかかりましょう。じゃないと3,733人も女を食ったりしませんて。

一方男性のみなさんが業平から盗むべき恋愛テクニックというのは、一に情熱、二に情熱、三四がなくて、五に情熱! いいなと思う女性がいたらその場で和歌を詠んじゃうラテン系の精神です。

油ギッシュな下心むき出しというのも考え物ではありますが、恋心を抱いたら、女性を素敵だなと思ったらそれを素直に言葉にする、それは業平から学ぶべきところです。業平ほど上手に伝えなくっても大丈夫ですから、行為を伝えずにウジウジネチネチ友達気取っているよりも、スパっと言って玉砕しちゃいましょう! 断られたら断られたで、潔く引き下がればいいだけです。

女性はやっぱり情熱的な男性に惹かれるものです。あっさりとして、さっぱりとしていて、それでいてグイグイ愛を注いでくれるような男性に…ああ、抱かれてみたいものですね(笑)

オオクニヌシノミコトの性豪伝説


第一回の今回は神代時代から、オオクニヌシノミコトです。

こらそこ、誰だお前はって言わない。私も知らないんだから。

大国主(オオクニヌシ)の名前を知らなくても、以下のお話を知っている人は多いでしょう。ダイジェスト版として唱歌『大黒様』の歌詞をばひとつ。

1、大きな袋を肩にかけ 大黒様がきかかると
  ここに因幡の白兎 皮をむかれて赤はだか
2、大黒様はあわれがり きれいな水に身を洗い
  ガマの穂綿(ほわた)にくるまれと よくよく教えてやりました
3、大黒様の言うとおり きれいな水に身を洗い
  ガマの穂綿にくるまれば 兎は元の白兎
4、大黒様はだれだろう 大国主のみこととて
  国を開きて世の人を 助けなされた神様よ

そう、ずる向けに皮をむかれたウサギを助けたらきれいなお姫様と結婚できた若者のお話、『いなばの白うさぎ』です。この『いなばの白うさぎ』の主人公こそ、今回ご紹介するオオクニヌシノミコトなのです。

(もしくはパズ●ラのキャラクターとしてご存じの方もいるかもしれませんね、パ●ドラ版オオクニヌシの肩に乗っているウサギは『いなばの白うさぎ』と思われます)

オオクニヌシのオチンコ伝説

「国を開きて世の人を助けた」と歌に歌われるように、オオクニヌシは日本の神話でとびきりの重要人物。日本がまだ葦原の中つ国と呼ばれていた時代に国を統べていた人物です。性格もよく、超美男子で、女からはモテモテ、信仰的にもモテモテで、縁結びの神様として日本各地でまつられており、かの出雲大社もオオクニヌシ様をお祀りになっています。

でも個人的にこのオオクニヌシ、「サエないいじめられっ子なのに異常なまでの巨根と超絶セックステクで女たちからチンポを求められてしょうがない」系のエロ漫画の主人公にしか見えません。以下あらすじ。(※イメージは実際と異なる場合がございます)

初めての彼女とラブラブエッチ

主人公のオオクニはどうしようもないパシリ君。やおよろずのお兄様たちからいっつもいじめられている。そんなオオクニだがある日別のいじめられっ子を助けた。それを見ていたのは同じクラスで学校のアイドルのヤガミ姫、彼女はオオクニの優しさに一目ぼれしてしまう。「初めてだから、やさしくしてね…?」恥ずかしそうに、でも大胆にまくり上げた制服のスカートの下からは、ウサギのように真っ白なパンティがお目見えしたのだった…。
(ヤガミヒメは『いなばの白うさぎ』で若者と結婚したお姫様です。ヒューッ大胆!)

黒ギャル二人とムフフな3P

晴れて恋人同士となったオオクニとヤガミ姫。だが姫のことが好きだったお兄様がたがそれを見過ごすはずがない。今まで以上に執拗ないじめを受け、オオクニは死にかけてしまう。そこへ現れたのがアカガイ・ハマグリというあだ名の黒ギャル姉妹。「なっなによっ、こんなの口に入りきらないわよっ」アカガイの紅く濡れた唇はオオクニの男根をそそり立たせ、「あぁん、おっぱい、お汁でぬるぬるだよぉ」ハマグリのやわらかい巨乳の上で母乳と精液が混ざり合わさった…。

愛するママと禁断相姦

アカガイとハマグリから注がれた生命エネルギーのおかげで一命をとりとめたオオクニだったが、またしても兄上たちの悪質なイタズラで命を落とす。それをこの世のものとも思えないほど嘆き悲しんだのはオオクニの母サシクニワカヒメ、以下サシ子。「あなたが生まれてきた場所よ…きっとあなたを生き返らせてみせるわ」サシ子はオオクニを息子としてだけでなく男としても愛していたのだ。死した青年は、再び母の胎内へ帰っていく…。

ドSビッチと強制子作り

母の愛により、またも死の淵から戻ったオオクニは、これ以上兄様たちに殺されちゃたまらんと、母のすすめで親戚のスサノオおじさんの元へ避難することに。しかしおじさんに挨拶する前に、セクシーなお姉さまスセリヒメに迎えられるのだが、スセリはなんとその場でオオクニを押し倒す! どエロなスセリが巨根のオオクニを逃すはずがなく、「結婚してくれないとイかせてあげないんだからね」とオオクニの上でなまめかしく腰を上下させるのだった…。

新婚夫婦の愛の巣ハメハメ

二人の婚約を知ったスサノオの怒りは尋常ではなかった。スサノオさんてば実は全身刺青入ってる系のアレな人で、兄様たちのいじめから逃げてきたはずが、オオクニはもっとひどい無茶難題を吹っかけられることになってしまう。でもスセリが「パパの分からず屋!」って手助けしてくれるからノープロブレム、最終的に二人はこの世の果てまで逃避行。
その根性と愛の深さにパパも根負け、いやむしろオオクニのことを気に入る始末。パパ、娘さんにだまされてますよ。晴れてスセリを妻に迎えたオオクニは、スサノオの太刀と弓というチートアイテムを譲り受け、嫌な兄たちを全員ぶっとばし、めでたく出雲の国を作ることになったとさ。
ちなみにオオクニの主な装備はビンビンぶっとい最強の「矛」。ビッチなスセリも毎日大満足だったことでしょう。

オオクニヌシからの学びとは

このあとオオクニヌシは海の神様と一緒に国を作ったり、なんだかんだあって全国を平定したり、そのついでに各地で女を抱きまくって181人もの子供を作ったり、天上の人たちと地上の管轄権争いをしてそれに負けたりといろいろあるんですが、そちらはまた別の話。それよりもオオクニヌシについて大事なことは、最初の恋人のヤガミさんはどうしたのさ!ってことです。

オオクニが(半ば無理やり)食べた据え膳のスセリさんと結婚した後、実はオオクニのもとへヤガミさんが訪ねてきます。

「あなた、この子を認知してちょうだい。責任とってくれるわよね?」

そう、オオクニヌシの子どもを抱えて…。

結局ヤガミさんは、既に正妻という地位を勝ち得ていたスセリさんの鬼嫁っぷりに命の危険を感じたとか感じないとかで、オオクニへの怒りのあまり生まれたばかりの幼子を木の股に差し込んで地元に帰ってしまいます。この子はその後「キノマタノカミ」と名付けられ「木の股から生まれたんじゃないんだから」の語源になったとかならなかったとか…。

女って、怖いですからねえ、再会した時のヤガミさんはさぞかし病んだ形相だったんじゃないかと邪推します。

教訓。女はしこたまこさえても、子供は計画的にこさえよう。

チャンチャン。



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この記事を書いた人

ロールキャベツ・すばる

見た目は草食、中身は肉食、干瓢で縛られないと身が崩れてしまいます(爪楊枝で串刺しなんてご無体なっ…!)。主な収入源はエロ記事作成、官能小説家を目指して毎夜パソコンと格闘しています。

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